バックアップデータ保存用途で簡易ホームNASである、Synologyを活用しているんですが、あるとき予期しない容量不足に悩まされました。
確認したところ、実際の2倍近くの容量を消費していることが分かりました。
いくつかSynologyを使っていて今までこんなことはなかったので、何らかの不具合を疑いましたが、単なる設定の確認不足でした…。
Synology NASを導入したてで、同様の事象に悩んでいる人には参考になるかと思いますので、メモを残しておきます。
解決方法の結論を知りたい人のために
もし容量不足の原因が「バージョン管理」にあるなら、
Synology Drive Admin コンソール → チームフォルダ から特定のチームフォルダを選択し、バージョン管理画面で「バージョンコントローラを有効にする」のチェックを外すことで解消できます。
容量が過大になってる状態
まず、うちのSynologyの使用環境は以下のとおり。
3TB HDD x2のRAID1構成
1G LANでネットワークに接続
動画・画像・音楽の素材(ひとつひとつのファイルが大きめ)を保存
という感じで、どちらかといえば一般的な使用方法かと思います。
それで、今回の事象ですが、実際には1TBくらいの実サイズのファイルしか保存していないはずなのに、以下のようにその倍くらいの容量を食べちゃっています。
構成はちゃんとミラーリングになっているし、別のフォルダにバックアップが作成されているようにも見えません。
今回の事象が起きた当該機は導入直後のもので、他の既存機は正常に動作しています。
DSM(基本ソフト)のアップデートによる問題ではなさそう。
原因
いろいろいじって探索してみたところ、どうやらソフトウェアレベルでのバージョン管理が購入時から有効になっていたようです。
共有フォルダに対して有効になっているこのバージョン管理を、設定画面から無効化することで解消できるということを理解しました。
(そしてこの設定をなかなか見つけられず、苦労しました…)
解消法
バージョン管理を無効化するには、まず Synology Drive Admin コンソール を開きます。
Synology Drive Admin は上にあるメインメニューを開くと見つかります。
Synology Drive Admin画面でチームフォルダタブを選択します。
初期状態では「マイ ファイル」フォルダがあるかと思いますので、これを選択し、バージョン管理ボタンをクリックします。
すると、バージョン管理画面が表示されるので、以下のようにチェックが入っていたら、チェックを外します。
これでバージョン管理が無効になり、履歴情報が削除されていきます。
しばらく待っていると(体感では数十分くらい)、使用済容量が減少していきます。
結果
バージョン管理を無効化した結果、画像のように使用容量が半減しました。
Synology NASは最もユーザフレンドリーで、初心者でも使いやすいNASの一角であることは間違いないですが、設定方法で迷子になることが多い印象です。
多機能なNASの機能をGUIに落とし込んでいるので当然といえば当然ですが…。
とはいえ、使いこなせば(ホームユースでは)とっても便利なストレージであることは変わりません。もっと勉強していきたいですね。