Pythonは比較的習得しやすいプログラミング言語と言われますが、それでも挫折してしまう人の方が圧倒的に多いです。
プログラミング学習で挫折してしまう原因って何だと思いますか?
そして、どうすれば挫折せずに効率的に学習できるのでしょうか?
今回は、現役エンジニアでありプロのPythonコーダーである私が、
- Pythonの学習で挫折する理由はコレ!代表的な5つの理由
- Pythonで挫折しそうな人の現状簡易診断
- Pythonで挫折しない効率的な勉強法
を解説しています。
ぜひ参考にしていただき、Pythonで稼げるようになってください!
Pythonの勉強に挫折する5つの理由
プログラミングを初めて学習する人の90%~95%は、十分な成果を得られないまま挫折してしまうと言われています。
比較的カンタンと言われるPythonも例外ではありません。
なぜPythonの勉強に挫折してしまうのか、プロのエンジニアの視点で5つの要因に分けて解説します。
環境構築ができない
全体の50%の人は環境構築で脱落しています。
環境構築とは Pythonでプログラミングをするための準備。
PCを用意し、Pythonやエディタをインストールして使える状態にします。
環境構築ができないと Pythonを学ぶ始めることもできません。
うまく操作できなかったり、手順を間違えたりしてつまずくことも多いでしょう。
1つのエラーが永遠に解消できない
環境構築が無事終わり、選ばれた50%の人が次に直面する問題。
Pythonのコードを書いて実行すると、エラーに。
ですがエラーが出ているけど、
「何が原因か分からない」
「どうやっても解決できない」
と困り果てる人が続出します。
ひとつのエラーに数時間を費やして前に進めず、結局やめてしまう人が後をたちません。
ここでさらに30%の人が挫折していきます。
ゴールがはっきりしてない
少しずつ学習が進んできて、基礎がやっと理解できるようになったら直面する課題。
それは、
「なんとなくPythonを理解したけど、それで??」となってしまう状態。
つまり、
- Pythonで結局何ができるか分からない
- 関数やリストやDataFrameなど理解したけど、これらの活かし方が不明
- データ分析やゲーム開発など具体的なアプリへ繋げ方が分からない
このように Pythonを学習しても、最終的に何ができるか、何を作りたいかのゴールが明確になってないとモチベーションが一気になくなってしまいます。
こんな感じで10%の人が脱落します。
全部きっちりやらないと気が済まない
教科書や講座の最初から最後まで見ないと気がすまないというスタイル。
これもやる気をなくしてしまう原因になります。
いわゆる、燃え尽き症候群というやつです。
ところで、あなたがPythonを学ぶ理由ってなんでしょうか?
ずばり、仕事で使って、最終的には稼ぐことだと思います。AIやWebアプリみたいな実用的なものを作るより前に、完璧にPythonの仕様を理解しようとするのはあまりに非効率です。仕事の現場でも、分からないところ・忘れているところは毎回出てきますので。(そもそも、外部ライブラリを含めると、Pythonで学習できることは星の数ほどあるのです。)
基礎的な知識だけでも初心者が100%全部完璧にすることは不可能だと思います。
むしろ、分からない部分を調べる能力の方を伸ばしていきましょう。
基礎をきっちり押さえるのは、成長を加速させるのにとても重要です。
ですがほどほどに理解したら、実用的なアウトプットにさっさと移るのがベストです。
ずっと不安が残る、自信が湧いてこない
なんとなくPythonの勉強してるけど、いまいち出来る気がしない、自信がつかない。
コレも挫折につながる傾向の一つです。
継続にはモチベーション、特に「自分でプログラミングできるんだという自信」がとてつもなく重要なんです。もちろん、何もできないのに自信だけあるのも問題ですが…。
抱えている不安は正常なものですし、むしろ真剣にPythonと向き合えている証拠。
大事なのは、その不安を自信(モチベーション)に昇華することです。
それが初心者がPythonをマスターするステップになります。
ちなみに、プログラミングスクールの一部では、無料でカウンセリングしてくれるところもあります。私が推奨しているテックキャンプでは、無料でキャリアカウンセラーが相談に乗ってくれるので、初心者の人にはよくおすすめしています。
【まずは診断】あなたの状況は?
基本的な部分で…
- いつも手が止まってしまう(理解が全然追いつかない)
- 押しつぶされそうな不安がある
- (本業や学校で)全然取り組む時間がない
→ 挫折しない学習法5へ移動(プロの力を使う)
それ以外の人
→ 挫折しない学習法1から順に確認!
挫折しない学習法1. 基礎!基礎!基礎!
効率的な勉強法のポイントは、とにかく基礎の理解に尽きます。
基礎を固めずに、実践しようとすると必ず痛い目を見ます。
いきなり応用的な部分に手を出すと、教科書レベルの分からない部分に出会うたびに戻って勉強しないといけません。これは非効率ですね。
どんな勉強でも共通してる気がします。受験だと、難関大学ほど基礎の理解が重要と言われるのは、同じ理由からです。
Pythonの学習に挫折しないためにも、基礎はとても重要。
言語の仕様(教科書でいうと最初の半分くらい)はしっかり理解して、質問されたら教えられる、自分でゼロから書けるくらいになるのがベストです。
挫折しない学習法2. まずはアウトプットする
基礎が理解できたなと思った段階でアウトプットしていきます。
アウトプットとは、実際に活用できそうなものを自分で作ること。
作るのは "hello world"
やp=1+1
みたいな役に立たないものではありません…。
身近なWindowsやExcelの作業効率系でもいいですし、スクレイピングやデータ分析、自分だけのオリジナルWebサイト、とジャンルはなんでもOKです。
自分が一番興味があるものを選んでください。
ポイントは最後に動作するところまで自分で作り上げること。
実際に活用できるところまでPythonで作れたら、それで十分です。もちろん、オープンソースのコードを参考にしてもいいですし、わからないところは誰かに聞いたり調べながらして書いていきます。
その段階までできたら、後は横にジャンルを広げていくだけですし、実践レベルの開発ができることになるので、かなり自信になるはず。
ここまで到達したら、Pythonに挫折するのとはオサラバです!
挫折しない学習法3. Pythonで何ができるかを知る
途中で挫折してしまう原因のひとつは、目標(ゴール)が明確になっていないかもと説明しました。
作りたいもの、将来取り組みたいテーマが決まっていないと、Pythonを学ぶメリットが感じられなくなります。
なんのために勉強しているのかわからなくなると、自然にフェードアウトしてしまいます。そうなると、これまでの勉強ももったいない。
実際 Pythonでは想像よりも多くのことができます。Webアプリ開発、AI・機械学習はもちろんとして、データ統計解析、自然言語解析、ロボットの制御、情報収集・作業の自動化、・・・と本当に様々。
何を作りたいかを明確にすることで、モチベーションも自然と湧いてきます。
Pythonでできることは本サイトでもいろいろ紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
Pythonは投資にどう役立つ?具体的な活用方法(データ収集/分析/自動化)
Python Scrapy 特定のページの優先度を高くする方法
挫折しない学習法4. 継続する
Pythonの学習を挫折せずに続けるための一番のポイントはやり続けること。
本業や学業に合わせて決めてほしいのですが、1日1時間と決めたら絶対毎日1時間はPythonのために取ること。別に1時間じゃなくても、30分でも、15分でもいいです。
とにかく毎日絶対何かを書く!と自分と約束するのをオススメします。
テキストやPythonの学習サイト、講義動画を見るでもいいですし、Githubを眺める程度でもいいです。Pythonに触れる時間を確保するのが大事。
外国語と同じように、最後は「慣れ」がモノをいう世界です。今プロとして働いている人も、毎日ちょっとずつ進歩しています。
プログラミングの勉強が継続できない人の多くは「今日はちょっと疲れたからいいかな」「時間が取れないから明日まとめてやろう」となりがち。プログラミングで稼ぐ目標を諦めさせる悪魔の囁きには耳を貸さないように!
「自分は毎日勉強なんてできない…」「時間管理、スケジュール管理が苦手」「飽き性」という人は、次の「プロの力を使う」を参考にしてください。
挫折しない学習法5. プロの力を使う
独学だと厳しそうという人なら、プロの力を借りるのがよいでしょう。
また、効率性を最大限高めて、Pythonで早く稼げるようになりたいなら現状この方法になります。正直、一番挫折する確率が低いのもこの方法です。なんといってもプロに勉強方法まで管理してもらえるんですから。
プロの力を使ってPythonを勉強する方法は主に2つ。
・Udemyなどのオンライン講座で自学する
・プログラミングスクールを受講して丁寧に教えてもらう
UdemyはIT系のスキルが学べるオンライン講座として、世界最大のサービスです。
日本語の講座も多く提供されていて、現在プログラミングを学ぶなら定番のサイト。
1~2万円程度で基礎~応用までオンラインでプログラミングを学べます。
費用対効果はバツグンです。
Pythonなら以下の講座がオススメです。
Udemyは専任のサポーターがいるわけではないので、自学できる人向けになります。
自学で勉強するのに不安があるなど以下のような人にはUdemyはオススメできません。
- パソコンの使い方や操作方法に自信がない
- 独学で継続するのに不安がある
- ひとりでコツコツ学習できない or したくない
- 将来Pythonでできることが分からない(就職・転職に不安がある)
上記のような人がPythonで就職したいなら、スクールを受講するのを推奨します。
プログラミングスクールでは、Pythonの基礎から、実践的なスキルまでを幅広く習得できるよう、手助けしてくれます。
さらに(これが一番のポイントですが)就職・転職支援が充実しています。
せっかくPythonをマスターして、自力で開発できるようになっても、就職・転職のノウハウがなければ自力で会社には入れません。
スクールでは、独自にIT系企業と契約していたり、インターン(実習)の機会が用意されているところもあります。将来、就職・転職をしてPythonで稼ぎたいという人には安心できる仕組みがあります。
Pythonのスクールのうち、現役エンジニアとしてオススメできるのはTechAcademyです。
TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademy (テックアカデミー)はWeb開発・デザインからアプリ、AIまで、幅広いコースが選べるのが特徴。Pythonの専門コースが用意されている、数少ないスクールのひとつ。
また4週間プランから16週間プランまで、自分のペースに合わせたコース選択ができるのもおすすめできるポイント。
採用通過率10%の厳選された講師陣なので教育内容も質も◎。
業界最大手だけあって、料金はかなり低く抑えられているので、大学生や20代の社会人も多く受講中とのこと。また、転職するのが決まっている人なら転職保証のついた TechAcademyProコースの方もチェックしてみてください。
学習スタイル | オンライン完結 | |
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対応技術 | カテゴリ:AI、機械学習、スマホアプリ開発、WEBデザイン、動画作成、WEBマーケティング 言語:Python、Ruby on Rails、jQuery(JavaScript)、Laravel(PHP)、HTML/CSS、C#など | |
学習期間 | 4週間、8週間、12週間、16週間から選択 | |
開講/質問時間 | 平日休日 13:00〜23:00 | |
就職/転職サポート | 企業紹介、企業からのスカウト制度 | |
料金例 | 単体コース(12週間プラン) | 社会人:284,900円~ 学生:229,900円~ |
15コースウケ放題(24週間) | 社会人:547,800円~(2,075,700円相当得に!) 学割 :459,800円~ | |
向いてる人 |
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無料でカウンセリングを受けられるので、自分の現状分析や将来のキャリアについて気軽に聞いてみるといいですよ。スクールを受講するにしても、しないにしても、きっとモチベーションが上がるはずです。
実はプログラミングスクールの中にはオススメできない危険なスクールもあるのも事実です。他の安全なスクールはこちらの記事で解説しています。参考にしてみてください。
初心者、もしくは上級者だからといって「この方法がオススメ!」とかはありません。
スキルや自信、予算などに合わせて、自分にあった学習法を選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回はPythonの勉強を挫折してしまう原因、挫折しない学習法について、エンジニアの視点から解説しました。
Pythonの学習を進めていくなかでは、自分がどんな状況に置かれているのか分析してみると、課題と対応策が明確化されます。
それらに合わせて柔軟に対応していけば、どんな人でも稼げるプログラマ、エンジニアに近づけるはずです。ぜひ頑張ってみてください!
プログラミング関連でご質問などがあれば、Twitter等で受け付けています。お気軽にご連絡ください!