ITエンジニアで、
「スキルを上げたいのに勉強のやる気が出ない」
「業務で必要なのに勉強する一歩が踏み出せない」
「仕事終わりはついついサボってしまう」
こんな感じでモチベーションが上がらないことってありますよね。
実際モチベーションが出ないのは、どんな職業・年代でも起こる話です。ですがモチベーションを一定に維持できれば、勉強や仕事で大きなアウトプットが望めます。
この記事では、現役エンジニアの私が実践する、勉強のモチベーションを維持する考え方を解説しています。
- そもそも勉強のモチベーションは必要か
- モチベーションが上がらない理由
- モチベーションを維持する方法
- とにかく勉強習慣を維持する方法
特に勉強しはじめのエンジニア入門者にもオススメの内容となっています。後半はモチベーションに関わらず成果を上げる方法も説明していますので、ぜひ最後まで参考にしてみてください。
なお、プログラミングを効率的に勉強する方法はこちらの記事でまとめています。
そもそも勉強しなければならないもの(モチベーション無くても)
モチベーションを管理する話の前に、モチベーションに関係なく勉強しないといけないものを確認しておきます。
それは直近の業務で使うスキル、知識です。
これらを勉強しないと、もちろんですが仕事になりません。さらに、現在の仕事の評価が悪ければ、将来の仕事の獲得にも影響してきます。会社員ならキャリアに悪影響し、経営者なら受注に響いてしまいますよね。
この意識があると、業務で使うスキルや知識に関しては、たとえモチベーションが上がらなくても、機械的に勉強できてしまいます。
勉強するモチベーションができるスキルと技術とは
ですが、業務以外のスキルや知識、例えば最新技術や流行の言語、ビジネスノウハウなどは重い腰が上がらない人もいるかと思います。
では、どんなスキルと知識なら、勉強するモチベーションが上がりやすいでしょうか?
例えば、将来確実に使うスキル、またはエンジニアとして必須の知識なら、モチベーションも上がりやすいと思います。
- 代表的なプログラミング言語
- ネットワーク
- データベース
- デザインの基礎知識(WEB、画像動画編集など)
- 仕事の効率化
- コミュニケーションスキル
- 管理層に必要なマネージメント、コーチング、アンガーマネージメントスキル
何に勉強の手をつけたらいいか分からない、どうしても興味のある分野が見つからない、という人はぜひ参考にしてみてください。
モチベーションを管理するメリット
モチベーションが下がった状態では、勉強のパフォーマンスも大きく下がります。
学生時代、やりたくもない勉強に何十時間かけても大した成果が得られない一方で、本当に興味があること(スポーツやゲーム、音楽、イラストなど)はちょっと練習するだけですごく上達する経験があるかもしれません。
反対に一定のモチベーションを維持すると様々なメリットが得られます。
- ミスや非効率な行動が少なくなる
- 過去志向ではなく、未来志向の考え方ができる
- 手元の問題だけにとらわれず、全体的な視点で判断できる
- 最終目標を意識して行動(勉強)できる
- 幸福感のある生活が送れる
では、モチベーションを上昇させて維持するにはどうしたらいいでしょうか?まずはモチベーションが低下してしまう原因を把握して、それらの対策を検討してみましょう。
モチベーションが低下する原因
モチベーションが低下する原因は、大きく2つに分けることができます。
外的要因、内的要因です。
外的要因
- 予想していなかった出来事に思考がとらわれる
- 成長につながらない作業のタスクしかさせてもらえない
- 業務量が多すぎて余分な体力が残っていない
- その日の天候や体調が悪い
自分ではどうしようもないことが外的要因です。
会社に属していて弱い立場や、体調や天候など自然の力に逆らえないことは、自分だけではコントロールができません。そうした原因によるモチベーションの低下は避けられないものとして受け入れましょう。
コントロールできないモチベーション低下は、後で解説するシステムマティックな習慣化により対策できます。ぜひ最後までご覧になって参考にしてみてくださいね。
一方で、自分でコントロールできる原因は完全に対処できてしまいます。
内的要因
- 目標が明確に決まっていない
- 目的と行動が一致していない
- 事務的、反復的なタスクに時間をかけすぎている
- 他人の意見に行動が左右されてしまっている
内的な要因は様々ですが、主なものは上記の4点。
特に、目標が未設定、目標に従った行動ができていないのはモチベーションが出てこない最も大きな要因です。
下記のモチベーションを上げる方法でも解説しますが、明確に目標を設定すれば、価値のない作業に時間をかけたり、他人の意見に左右されてしまったりも避けられるのです。
目標設定と、それを行動に落とし込むプロセスは完全に自分だけで完結するプロセスなので、コントロール可能。
モチベーションが下がる原因に対処するには、まずは自分がエンジニアの勉強をする目的や目標意識を持っているか、確認してみませんか?
モチベーションを上げる方法
では、実際にモチベーションを向上させて維持するには、何をしたらいいでしょうか?
意外かもしれませんが、人間の感情はコントロール可能です。なぜなら、感情は結局のところ、神経伝達物質という化学物質が受け渡された結果起きる、生体反応にすぎないからです。
モチベーションは自然と湧き上がるものではなく、ヒトが自ら動かすもの。
少しヒトが機械的に思えてしまうので、最初は抵抗感があるかもしれません。ですが、モチベーションはコントロールできることを念頭に置いていれば、やみくもにやる気や根気、体力にばかり頼って行動するのが非効率だと思えてきますよ。
モチベーションを高く上げて維持する近道は、目的(目標)設定とその意識です。
- 目的と目標を設定する
- 友人や家族、先輩や先駆者と話す
- 有名人の伝記を読んだり映画を見る
- 気分転換をする
目標を設定して、毎朝それを意識するだけで、モチベーションが向上していきます。
目標は高くなくても全然OK。その日に達成したいことを決めるだけでも、適当に本をナナメ読みするよりは全然マシ。
有名なビジネス本から一節を引用します。
燃えるような願望や目標が、確固たる行動に転化したとき、あなたの夢は実現する。
『思考は現実化する 上』ナポレオン・ヒル, 田中孝顕訳
また、うまくいかない時も、うまくいっている時も、話を聞いてくれる友人やメンターの存在は大事です。一人で勉強するのはどんなジャンルでも不安なものですよね。悩みや不安を共有して、アドバイスなどをもらえる存在があると、それだけでモチベーションの安定につながります。
モチベーション関係なく継続するにはシステマティック習慣化

実際、モチベーションに関係なく勉強する習慣をつける方法はあるでしょうか?
一つの提案として、システマティックに習慣化する方法がオススメです。
- タイマー(時計やPC何でも可)を用意する
- タイマーを25分にセットして開始
- タイマーが動いている間はひとつの事(勉強や仕事)に集中する
- タイマーが止まったら5分間休む(勉強や仕事以外のことをする)
1-4を繰り返していきます。
これを朝起きたあとや寝る前に、必ず1セットすると決めておけば、システマティックに勉強時間をとれます。
毎日このセットを義務としていれば、習慣化も楽にできます。
メリット
- 集中する時間が明確になるのでメリハリが出る
- 5分の休憩を挟むことで集中力が継続しやすい
- これまで勉強した量や蓄積が数字として知れる(30分×回数)
なんとなく本を開いたり、なんとなく講義動画を見ていても、どれくらい勉強が進んでいるか分からないですよね。
ですが、システマティックに勉強を管理すれば、どれくらい努力しているかが分かりやすくなります。資格勉強や語学勉強なら、成績と勉強時間の関係が分かるので、勉強設計・計画にも役立ちます。
まとめ
今回は、エンジニアの勉強のモチベーションを上げて維持する方法、モチベーションに関係なく勉強することについて解説しました。
概要をおさらいします。
- そもそもモチベーションが無くてもやらなければならない勉強もある
- モチベーションが上がらない理由は外的要因と内的要因に分けられ、内的要因はコントロールできる
- モチベーションを上げて維持する最も効果のある方法は、目標・目的の設定と、それを常に意識すること
- とにかく勉強習慣を維持する方法としてはシステマティックな習慣化がオススメ
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